歯周病について
歯周病は「歯の周囲の組織が菌に感染する疾患」を指す言葉で、歯ぐきにのみ症状がみられる歯肉炎と、歯ぐきだけでなく歯根膜や歯槽骨にも症状がみられる歯周炎の2つに分けられます。
歯と歯ぐきの境目には歯肉溝とよばれる溝があり、歯周病が進行するにつれて深くなるのが特徴です。2〜3mmは正常、4〜5mmは軽度、6〜7mmは中等度、8mm以上になると重度と診断されます。歯周ポケットが深くなればそれだけ歯を支える歯槽骨が溶かされたということであり、歯のグラつきにも大きく関係します。
初期には自覚症状が少ない
はじめのうちは、歯茎から血が出るといった症状しか示しませんが、進行すると歯がぐらつきはじめ、歯茎が腫れたり、膿が出たりするようになり、そして最終的には歯が抜け落ちてしまいます。歯周病は通常は進行がゆっくりしているため、歯茎の腫れ、出血あるいは退縮が生じたり、口の中がねばついたり、口臭が増したり、歯がぐらつくようになるなど、さまざまな症状が現れるにもかかわらず、自覚症状として気づくことが少ないのでSilent disease「沈黙の病気」と呼ばれています。